ハンマードブレード的凹凸 でもただの凹凸じゃない
「スピナーベイトじゃない」バイブレーションベイト、
そのアップグレード版ブレードを作りました。
ライン状の凹凸パターンとハンマード風の凹凸。
でも、単に凹凸模様を付けたかったわけではありません。
初期のブレードは厚さ0.5mmの真鍮板を切り抜いて作っていたものですが、ステンレスと違い、平らな真鍮板で0.5mmは曲がりやすく、そこがネックとしてありました。
最小限のウエイト(写真 銀色の玉)が2つに分かれて離れてるので、ひとつながりのウエイトで板を補強する役目も果たすのとは違う、それも曲がりやすかったことのひとつの理由でした。
もちろん「薄さ」が動きの良さにつながるのでこの厚さになっているわけですし、オモリの位置や形も、ワイヤーベイトという複合的なルアーの中で「軽さ」がバランス上重要なのでこうなっているので
簡単に「厚くすればいい」とはならないわけです。
厚さ1mmの板から削り出す
ですが、厚くしました。
部分的に。
材料の真鍮板に倍の1mm厚を使い、一部に1mmの厚さを残しながら進行方向側(水の当たる側=写真上側)を薄くする、というのを基本の考えで進めました。
「薄くする」のは段階的にグラデーションで薄くしていく。
ハンマード風の凹凸をつけながらです。
さらにその一番薄い部分(進行方向の、水を切る部分)は元のブレードの0.5mmより薄くしました。
カミソリの刃(あの床屋さんが顔剃る時のカミソリです)のような断面です。
そもそも「ブレード」って「刃」ですから、ほんとの意味でブレードになってきました。
そして動き・手に伝わる振動も上がりました。
1mmの板を両面から削り出すので手間は非常にかかりますが、やってみてよかったと思います。