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「ゆっくり底を探れるハードルアー」を作る 第3回 バイブレーション底使いのフック底着いてる・頭埋まってる問題

ディープダイバーのリップはいいなと思う

植物かなんかに見えます?
これはバイブレーションが頭を下にして底を引かれているときの様子の絵です。すみません。

底に泥だったり葉っぱだったりという堆積物があるとして、重いバイブレーションは頭が埋まりながら引かれてくる、またフロントフックは常に底に着いていて底のものを拾ってしまうんだよな〜、という絵です。


・底用ルアーとしてじっくりゆっくり底を探るのであれば、やっぱりシンキングがいい
・バイブレーションを底で使う使い方を発展させたい
・バイブレーション底使いの「フック底着いてる問題」「頭埋まってる問題」を改善するものにする
・その点、ディープダイビングミノーやクランクのあの長いリップはいいなと思う

ディープダイビングミノーやディープクランクの形でシンキング、それはそれでやってみたいけど今は置いておきます。
ここは「長いリップ?を持っているけどバイブレーション」というもので考えたい。

そこでこうしてみます。(頭の中で)

変な生き物か何かに見えますか?
左がディープダイビングミノー(かディープクランク)を前から見た図です。
横向きの(水平な)リップを持つものです。

これを右のように、こう、縦に(垂直に)したい。

縦向きのリップにして、リップにバイブレーションの働きをしてもらいたい。
(リップ=薄いものなので、メタルバイブレーションの働きをしてもらいたい。)

メタルバイブレーション(Blade Bait)をリップにする

横から見ましょう。

左はディープ…クランクですね、ずんぐりなので。
そしてそのリップを縦向きにしたのが右です。

おもりも描きました。
この重さで頭を下にして、ボディの浮力で立って静止するわけです。
リップがバイブレーション(メタルバイブレーション)の役割という前提なので、メタルバイブレーション頭(顔)のウエイトにあたります。

メタルバイブレーションは前作(スピナーベイトの形を借りたバイブレーション)のブレードを作ったので、わかっていることも結構ある。

右がその前作です。

ブレードにおもりが付いていますが、ワイヤーベイトですから、ブレードが重いとバランスが悪くなって横倒れするので、なるべく軽いおもりでよく動くようにしたくてこの平行四辺形的な形になったものです。

せっかく自分なりのいい形があるので、リップの形はここをスタート地点として考えることにます。
それはこの形であれば、幅・長さの比をどうすると動きがどう変わるか、というようなことを自分なりに把握しているからです。

このブレードを作った時、この形のこの部分は別のルアーに使うときに使える武器になると思ったところがあって、それについては後述します。

ねんど登場。
前作のブレードそのものにボディをつけてみます。

イメージしたのはこんなことです。

アイ(穴)の位置、ウエイトの位置など、バランス的にこうならないのはこの時点でもわかりますが、大まかにいうとこういうものです。

ボディには浮力を持たせます。

先端にあるウエイトを下にして沈み、底で頭を下にして立つ。
ボディは堆積物に埋まらないで底を切っていて、フックも底を切っている。

底のものを拾ってくることは減るだろう。
底に拾われる確率も減るはずだ。

そして仮定したように、埋まっていると食いにくく、浮いている方が食いやすいのであれば、食いが渋い時でも口を使う確率が上がるだろう。

動くか

さて、ここまでは頭の中で考えたことで・・
ここからが実際に成り立つのかを試していく過程です。
そもそもそれ単体で成り立っているものに余計なものがくっついて動いてくれるのか?

前作のブレードそのものにねんどをくっつけます。遠慮気味に。

これはシリコンねんどってやつで、窓際にずっと置いてあったからなのか?こねてもまとまらなくなってますが、とにかく。

水槽で泳がせてみると・・

(つづく)